バイオリン・ヴィオラの違いって一体何なのか?
バイオリンとヴィオラは見た目がほとんど同じのため違いがわかりにくい楽器です。
見た目だけでなく音質などもよく似た楽器なのは間違いないのですが、細かな部分で違いもありますのでその違いを把握しておきましょう
- 見た目の違い
ぱっと見ただけではプロの演奏者でも見分けが付きにくいと言われるほど似ているバイオリンとヴィオラですが、ヴィオラの方が全体的に若干大きなサイズをしています。
厚みもヴィオラの方があり、使う弓もヴィオラの方が大きめです。
とはいえわずかな違いで、2つを並べて見比べればよくわかるのですがそれぞれを見てバイオリンかヴィオラかを判断するのはなかなか難しいと思います。
大きいかな、と感じたらヴィオラだろうというくらいのものです。
見た目がほとんど同じですので楽器としての性能もそれほど変わりません。
多少の音域の違いを表現するためにバイオリンとヴィオラ、2つに分けられていると考えればいいでしょう。
- それ以外の違い
最大の違いはやはり音域になります。
バイオリンはヴィオラよりも少し高い音域を出せるのが特徴で、具体的にはバイオリンはヴィオラの5度上の音域となります。
ソロパートも多いバイオリンはどちらかというと高く、そして力強い音が出る楽器で、ヴィオラはバイオリンよりも音域が低いためサポートに回るようなイメージです。
ですが合奏にはなくてはならない存在で、縁の下の力持ちという言葉が似合うかもしれません。
高音域を担当するのがバイオリンで、低音域を担当するのがヴィオラなのです。
音域の高低で違いを表現できればいいので見た目にはよく似ているわけです。
ギターとベースの関係に似ていると考えるのがいいでしょうか。
ちなみにプロのヴィオラ奏者の大半がそうであるように、一般的にはまずバイオリンを習い始め、途中からヴィオラに移っていく方が多く見られます。
いきなりヴィオラを始めるという方はほとんどおらず、このあたりも違いと言えます。
これはバイオリンには子供用の小さいサイズがあるのに対して、ヴィオラには小さいサイズがないことが原因です。
子供のうちはヴィオラは大きすぎて扱いづらいのでまずはバイオリンから入り、成長してからヴィオラを始めるのが当たり前になっています。
また、メンテナンスにも若干の違いがあり、基本的な部分は共通していますが使用する松脂の種類がそれぞれで違ったりもします。
どんなことであれ大きな違いはなく、バイオリンとヴィオラはほぼ同じ楽器であることがわかります。
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